電話 よっぱらい #
Key:C
君と初めて出会ったのは
秋のあの青い空が 広く高く映える時
またやっちまったよ よっぱらってあちこちに
電話で愛の告白 相変わらずだなんてあきれるなよ
わかってるさ 俺はいつだって 一人で勝手に酔いつぶれて
みんなに迷惑をかけて お前にはホントに世話になる
よりによって今度は 本気で惚れてるあの娘の
家にも電話してたなんて 笑い話にしかなりゃしねえ
一人が寂しくって酔いつぶれてたわけじゃない
部屋の窓から見える秋空の色が
いつしかどんよりとした冬の空の色に
変わっていたのが 心揺り動かしただけ
君と初めて出会ったのは
秋のあの青い空が 冬の色に変わる時
あわてて翌日あの娘の 家に電話をかけた
いいですよ 気にしないわ その言葉が少し辛かった
実はホントにあなたのコトが 好きだなんていえるほど
心の強い男じゃないと 悲しい自分に気がついた
そんなに笑うなよ 情けないのはわかってるから
こんな不器用な男でも 恋の一つもしたいじゃないか
一人が寂しくって電話かけてたわけじゃない
君の声が聞きたくって言い訳がほしかっただけ
酔った勢いで いくらか気持ち伝えれば
寒い冬の厳しさ乗り越えていける気がした
君と初めて出会ったのは
秋のあの青い空が 薄紅に染まる時
今度は素面で ちゃんと自分の気持ちを
伝えられるようにするから 俺のこと忘れないでね