猿だって携帯電話くらいは使う

猿だって携帯電話くらいは使う #

昔の話。駅構内で、思いっきり人の導線上にたちつくして携帯電話でしゃべってる男。じゃまやのぉ、と思いながら通り過ぎた。

帰り道、まださっきの男がしゃべっている。興味を持ち、遠くから観察。まったく動く気なし。

「携帯電話を持った猿」という本があった(読んだことはない)。たぶん「日本人はどうなってしまったんだ、嘆かわしい」という内容の本なんだろう。いや、嘆いているだけでなく、原因を追求したり、どうすればいいのか、どうしたいのかを考えたり、もう一歩踏み込んだ内容の本だから売れたんだと思う。

猿だって携帯電話くらい使えるだろう、きっと。必要がないから使わないだけで、必要な猿は使うと思う。ただ、彼らは住んでいる世界が違うので、人間のマナーを解しない。それは悪いことではない。猿の世界のマナーは人間にはわからないから。

で、どうすればいいかというと、自分の住むべき世界で生活すればよいのだ。完全に人間化した猿は猿には戻れない。完全に猿化した人間は人間には戻れない。なんだかんだと屁理屈こねくりはじめた時点でマナーでもなんでもないので、わりきって、違う世界で生活することをベースにすればいいのだ。多くの日本人は日本国に住んでいることで日本人たりえるのだし、それと同じことであろう。

。。。という屁理屈ができあがってしまったので、ワシはワシの住むべき世界で生活するよう留意しよう。自分が猿なのか人間なのか蓑虫なのかは知らないが。

その第一歩として、明日は「携帯電話を持った猿」という書籍を購入するであろう。

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